TOMMY B☆Bの野球熱論

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#2 捕手のリードが試合を決する!6月29日 ファイターズ対イーグルス戦

f:id:tommy_bb2021:20210630120111p:plainTOMMY B☆Bです。

昨日のファイターズ戦を見た感想をつらつらと。ポイントがはっきりしている試合でしたね。それでは早速振り返っていきます。

試合概況

昨日のファイターズは東北楽天イーグルスとの対戦。今期ファイターズ5勝7敗で迎えた13回目のゲームは、先発バーヘイゲン選手と釜田選手で始まりました。

ゲームが動いたのは3回表、先頭の万波選手のヒットから二死となったあと、連打と四球でチャンスを作りファイターズが4点を先制

4回表には渡邉選手の2号ソロが飛び出し、中盤で5-0とゲームの流れは一気にファイターズに傾いたか!と思われた直後の4回裏のイーグルスの攻撃。

球数が40球を超えたところで少しボールが高くなってきたのか、小深田選手・鈴木大地選手に連打を浴び、その後3・4番を三振に切って取ります。が、5番に座る好調 岡島選手にタイムリー2塁打が飛び出し5-1に。流れをファイターズに渡しません。なんとか最小失点で切り抜けたバーヘイゲン選手ですが、三振は取れているものの、3番浅村選手から4者連続で3ボールまでカウントを悪くした結果、この回だけで28球を投じることに。

そして本日のターニングポイントは5回表イーグルスは先発釜田選手から福井選手に継投。先頭の高濱・近藤選手に変わりぱなを叩かれて無死一二塁の大チャンス!ここで先程タイムリーの王 柏融選手に期待がかかる場面ですが、低めのフォークに手が出て三振。続く野村選手も低めに思わずバットが出て三球三振。さらに次の渡邉選手には高めの真っ直ぐで空振り三振と、チャンスから3者連続三振で一気に流れを引き寄せました。

これはファイターズにとってまずい流れになっている、、、と思ったのもつかの間。

5回裏は先頭の銀地選手に粘られ四球→代打黒川選手は粘ってライト前→辰巳選手死球で無死満塁の場面。1番小深田選手のタイムリー、2番鈴木選手の犠牲フライで2点を返し5-3。無死満塁の先頭打者で点が入らなければ、無得点で終わるケースが不思議と多いこの場面できっちりタイムリーが出るところに、イーグルスの強さがにじみ出ます。浅村選手を三振に取り、二死一二塁から4番島内選手。追い込まれてからのインコースをうまく捌きイムリ二塁打で5-5の同点に

その後はリリーフ陣がなんとか抑えて試合は5-5の引き分けでゲームセット。5点を先制したしたファイターズとしては痛いドローゲームとなりました。

ターニングポイント

無死でランナーが溜まった場面の守り方が非常に重要だと改めて実感します。5回表無死一二塁から三者三振に切ったときの太田選手の配球は見事でした。

 

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安打が出た高濱選手・近藤選手の配球。いずれもスライダーをヒットにしている
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三者三振に切られた三人への配球。スライダーは決めに行くボールにならなかった

※写真はスポナビプロ野球より抜粋(https://baseball.yahoo.co.jp/npb/game/2021000552/

福井選手は切れ味のいいスライダーと力強い真っ直ぐが武器の投手ですが、甘めのスライダーを連続安打にされてからは徹底してアウトコースの見せ球、もしくはファウルを取りに行くように使っているのではないかと感じます。

そして決め球には低めのフォークを連続で、わかっていても手が出てしまう絶妙なコースへのコントロールはお見事でした。極めつけは渡邉選手への配球。カットボールをホームランにした後の打席ということもあり、徹底した低めにストレートとフォークを使って追い込んだ後、シメにボールになる低めのフォークを意識させた上でのコースギリギリの高めに力強いストレート。これは手が出るな〜と思わず唸ってしまうような素晴らしいボールでした。

逆にその裏イーグルスの攻撃の場面では、バーヘイゲン選手が球数も増えてきたことと、グラウンドに雨が降り出したことから直球・変化球ともに高めに浮いてきた場面でも、コースへの要求が多く、ピッチャーの神経をすり減らした部分もあったかのように見えます。そして粘られた末に高めを痛打され、同点に追いつかれる結果に。石川亮選手のリードが少し違えば、結果は変わっていたかもしれませんね。

まとめ

何が言いたいのかというと、ピンチの場面で配球を含めたリードを切り替えることができるかどうかが非常に重要だということです。5回表に追加点があれば、おそらく試合はファイターズに傾いていたでしょう。そこを凌ぎ切った正捕手 太田選手の巧みなリードが今年のイーグルスを支えていることが現れていたと思います。福井→安樂→森原→酒居→宋 家豪のリリーフ陣も6回以降1安打に抑える粘りの投球を見せ、カード頭を悪い流れにしないまま終えることができたのが大きかったですね。

ファイターズも5回以降はリリーフ陣がなんとか粘りはしましたが、前半の勢いはどこへいったのか、継投にハマって打線が機能せず。流れを摘み取られた感が拭いきれないままでした。

結果として同点に終わったものの、勝ちきれなかったファイターズとしては痛い一戦に、逆にイーグルスとしては首位を守りきれた意味でも価値の有る一戦になりました。

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こんな感じで日記がてら書いていきます、、毎試合ではなくたまに、ですが。

本日のゲームはファイターズはプロ初勝利を目指す2年目立野選手とレジェンド田中将大選手が先発です。今シーズンは田中選手に対して相性の良いファイターズですが、若手の躍動で再び流れを引き戻すことができるのか。注目したいですね。