TOMMY B☆Bの野球熱論

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#3 炭谷銀仁朗選手の電撃トレードを分析してみた

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こんちには。TOMMY B☆Bです。

7月4日に電撃移籍のニュースが入ってきましたね。内容は、ジャイアンツ炭谷選手がイーグルスに金銭トレードされる、といったもの。シーズン途中のこのトレードに、ネットでは戸惑いの声も多く出ています。私個人的にはポジティブな移籍になると良いな〜と思うのですが、ネットを見るとなんともネガティブな意見が多いこと。。。各球団のファンや炭谷選手推しのファンからすれば急だったこともあり、疑問が生まれるのだと思いますが、私なりの分析した意見を書いてみますので、これで一人でも多くの方がポジってくだされば嬉しいです。

炭谷銀仁朗選手について

炭谷銀仁朗選手は、強肩強打の捕手として高卒ドラフト一位でライオンズに入団し、その後ベストナインゴールデングラブ賞などのタイトルの獲得や、侍ジャパンへの選出など球界を代表する選手に成長。さらにはプロ野球選手会会長も務めるなど、選手の枠には収まらない人間性の高さも評価されている存在感の有る選手です。

2018年シーズン終了後にジャイアンツに移籍し、主に二番手捕手として試合に出場するなどジャイアンツにとっては1軍の戦力として、百戦錬磨の捕手として、人間的な後進の育成の役割も担う存在として、必要不可欠に思われる選手ですが、なぜこのタイミングでイーグルスに移籍することになったのでしょうか。

選手ファーストのトレード?

一部のネットニュースでは、今回の件は「選手ファースト」という見出しも散見しております。こちらはジャイアンツ原監督は今まで幾度かにわたって話してきた、選手生命の短い中で戦う選手の気持ちを尊重した采配をする旨の発言が元かと思われます。

実際にジャイアンツの捕手としての出場数はお世辞にも多いとは言えません。ゲーム以外の面での貢献度は高いものがあるといえど試合で結果を残せていない現状を見ると、炭谷選手自信状態をキープすることが難しかったのかもしれません。

また今年で16年目の34歳と、プロの世界ではベテランと呼ばれる領域に差し掛かってきていることも理由の一つ。現役として試合に出場して貢献することが選手にとっての一番の幸せと考えると、選手生活を豊かなものにしていくためにも他球団への移籍が選択肢になることも理解できます。

さらに若手選手の競争を加速させる意味でも炭谷選手の移籍はジャイアンツにとって多きなものになるでしょう。現在は正捕手として定着している大城選手に、岸田選手や山瀬選手などこれからが楽しみな若手選手もいることから、炭谷選手がいた場所を争うことがチームにとってプラスになると考えると、広い意味でも必要なトレードではないかと感じるのです。

つまり、炭谷選手と残された選手を思った二つの面での「選手ファースト」ということではないでしょうか。

楽天イーグルスにとって喉が出るほど欲しかった選手

上記の通りジャイアンツにとって意義を感じられる部分が多いなか、受け入れるイーグルスにとってはそれ以上に価値の有るトレードになるのではないかと考えます。

なぜならイーグルスにとって、プロ野球選手として、捕手としての在り方と、リーグ優勝の経験を伝えられる選手が入団することになるからです。

シーズンも折り返しに向かっている現在、イーグルスは首位争いのど真ん中に立っている状況。オールスター・オリンピック開催に伴うシーズン中断を前に、改めて優勝できるチームに仕上げていくことに注力することが予想されます。

そんななか、ライオンズ・ジャイアンツの2球団でリーグ優勝を経験しており、さらに選手会会長も務める炭谷選手の存在は、一人のプロ野球選手としてはもちろんのこと、グラウンド以外の面でもチームに大きな影響を与えてくれることでしょう。

また捕手としては、今シーズンは太田光選手が正捕手として出場機会を増やしているなかですが、捕手としての経験が成熟していないのか、ベテラン選手へのリードに苦戦している様子が見受けられます。メジャー帰りの田中将大選手や牧田選手、昨年最多勝の涌井選手や岸選手など、歳を重ねてもなお輝きを放つ名投手が数多く居る中で、上記3選手が思ったより勝てていない要因には、バッテリー間の歯車が多少なりとも食い違いが想定されます。

炭谷選手はライオンズ時代に涌井投手、岸選手とバッテリーを組んでいた経験もあり、少なくとも若手とは別の視点でのリードができることでしょう。それで投手陣のさらなる安定を見込めることはもちろん、太田選手をはじめとした若手捕手の育成にも繋がれば理想的。昨年嶋選手を排出したイーグルスにとって、これから常に優勝争いに食い込んでいく強いチームにしていくためは、炭谷選手のような経験があるものの二番手以下に甘んじている捕手の存在が必要なのです。

双方にとってメリットの大きいトレードに

上記の理由から、状況が異なる両チームにとってメリットが大きいため、今回のトレードに結びついたのだと予想します。どちらかといえばイーグルス側のメリットが大きく見える?ため、ネガティブな意見に繋がったのでしょう。ただでさえ金銭トレードは誤解を招くケースが多いですから。。

もっともイーグルス側からすれば、炭谷選手が現役引退後のキャリアまで想定しているのかな、とも思いますが。それも含めても強者に近づくための判断としては正しい面が多いように思えます。彼のトレードでTwitterなどでは様々な他球団から名選手を補強として獲得していることから「楽天ロッテライオンズ」などと揶揄されていますが、球団としては勝てるチームを存続させることが使命のひとつ。補強の結果として現在は首位を争うチームになってきているなか、リーグ優勝から遠ざかっている状況を打破するためにトレードの選択ができることも強さの一つと考えます。

ただ炭谷選手にとっても出場機会が増えること以上に、かつてバッテリーを組んでいた名投手を含めて他リーグの投手の女房役を務めることが新しい刺激なれば、選手としてもうひと花開くきっかけにもなり得るということではないでしょうか。あくまで私個人の感想ですが。

いずれにしても、炭谷選手が今後イーグルスの優勝に大いなる影響を与えてくれることを期待したいですね!!

両チームにとってベストな選択だったと言える未来に期待しましょう。